どうも…
生きてます
最近は6N6Pの全段差動直結プッシュプルアンプを設計して基板も出来てますので、そのうち記事にできるかと思います。出来れば設計法なんかも触れたいなと思っているところです。
アンプに使うLM334Z(定電流IC)とTL783(高耐圧シャントレギュレータ)をAliexpressから購入しました。
それぞれ相場の10分の一位の値段でしたのでまぁ偽物だろうなと見当はついていたんですが、まさか全く使えないゴミが来るとは思いもよりませんでした。
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これが届いたLM334Zです
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動作試験してみました。
LM334Zは10mAまでの可変定電流源で、だいたい1〜2V程度から機能し始めます。
セメント抵抗が画像にはありますが、手元に合う抵抗値が手っ取り早くそれしかなかったためです。
どうも動作試験してみると定電流っぽい特性は出ているものの電流値によって肩電圧が大幅にバラつくようです。
本物も電流値によって肩電圧はバラつくものの概ね2Vあればどの電流でも定電流特性が出ると書いてあります。
これは3mA時点で3V程度、上限の10mAに設定するとなんと6V程度も電圧をかけないと定電流特性が得られないという代物でした。
定電流特性は出ているので一応使えないこともないですが、肩電圧が高くて使いにくいです。
CRDも比較的肩電圧は高いのでCRDの代用にはなるかもしれませんが、こんな得体の知れない半導体を使いたくないです。
ましてや1V程度から定電流特性が得られるメリットがあり今回はLM334Zを選びました。それなのにこんなに電圧が高いと全くメリットがありません。

Aliexpressガチャは今回も外れ
一応セラーにオープン紛争をしてみたところ、本物だという主張で埒が明かずにAliexpressが介入してもセラーの立場で本物であるため返金できないという判断でした。
5個200円程度なので痛くもないんですが。
CRDは肩電圧が高くて代用出来ないので大人しく正規品買います…

次はTL783
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本物とは似てもいないパッケージですね…
テキサス・インスツルメンツのロゴもなんだか変ですし、表面を研磨した跡が大量に残っています。
もうこの時点で怪しい匂いというか偽物確定です。
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まぁ偽物でもそれらしい動作はするかと思いきや、全くそうでもない!
データシート通りに配線していますが、電源電圧にほぼ比例した電圧が出力されました。
VOUTとADJ間は1.27Vになるように制御するはずですが全くデタラメな電圧…
これは中身が全く違うゴミだと結論付けて、ガスバーナーで素子を焼いてみる事にしました。
レギュレーターやICの類であればダイが見えるはずです。
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こちらが偽物TL783です。

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こちらはLM7809です。
比較のために焼いてみました。
LM7809は中央に小さいながらも回路が作り込まれているのが分かります。

一方、TL783の偽物の方は回路が作り込まれている様子もなく、なにか載っていますがこれでICの類ではないことが判明しました。
見た感じトランジスタかFETのように見えます。
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もしやと思い、中華製トランジスタテスターで測定してみました。
やはりMOS-FETで間違いないようです。
Cは当てになりませんが参考程度にはなるかもしれません。

やはり、FETでしたか…
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この特徴的なパッケージのFETは一体どこのFETなのかといった問題があります。
某氏に聞いてみたところ、もともとHarrisのデバイスで使われていたパッケージのものとのこと。
その後社名がIntersilになって更にFairchildに買収されてFairchildブランドでも出ていたらしい。
ほーん、なるほど…

この調査結果から考えられることとして、
1、Harrisの古いデッドストック品を在庫処分の為に適当にリマークして販売していた。

2、中古品を適当にリマークして再ハンダして仕上げて販売していた。

上記2択のどちらかと言うことになりそうです。個人的には1の在庫処分かなと思うんですが、詳細は不明です。

偽物であることをAliexpressに申告し、販売店と協議したところ、すんなり全額返金されました。相手も偽物と分かりつつ販売していたという事なんでしょうかねぇ 

中華半導体は闇が深いです

最近はテキサス・インスツルメンツが偽物対策のため、一次代理店にのみ販売する事が決定しました。そのため、秋月でもテキサス・インスツルメンツのデバイスは在庫限りのようですし、マルツでも販売しないようです。
今後、どうなっていくんでしょうか。

偽物を引き当てたことで色々と勉強?できました。
それでは良いAliexpressライフを!