前々から気になってたコンプレッサー。ゴミ飛ばしはもちろん、エアーインパクトレンチとか塗装とか応用次第で色んな使い方が出来る便利なものです。欲しいなーと眺めてたんですが、面白いものを購入したのでその修理記録を書いておこうかと。
しかも傷付いたモーター巻線に細過ぎるモーター口出し線。なんと驚異の0.75mm2であった。15A流すのにありえん部品選定と品質管理。何処かに擦って削れた感じだ。まぁ工場出荷時の動作チェックで動いたので何でもありなのだ。動作チェックできちんと動作する事だけが大切。
アネスト岩田キャンベルのコルトとか検討してたのですが、タンクが30Lしかないらしくエアーインパクトレンチには力不足だそうなので某オークションを眺めていました。
そこまで使用頻度は高くないですが、耐久性の面からしてオイル式がいいなぁと思って探してたんですよ。
うーん怪しい商品が沢山ありますね…
ナントカJAPANのコンプレッサーは40Lタンクで1万円程と安くてこれにしようかと思ったんですけど、見ているとジャンカーの心を凄く揺さぶる商品がありました。
タンク容量50L!訳ありコンプレッサー
訳ありの理由は何らかの初期不良があるらしい。不具合検証は自分でやって。不良部品があれば部品も提供するから自分で直せと言うことらしい。
悩みましたが、最終的にこちらに決めた!何とも怪しくてジャンカーの心をくすぐる。
即決8500円也
送料で2000円で纏めて10500円也
コンプレッサーの修理なんてしたことないけどなんとかなるやろという適当な感じで
しかも日本の商社の輸入してる商品だし物はしっかりしてるだろう…
届いて見ると上の予想はあっさりと裏切られることになるとは知る由もなかった…
しかも揺するとタンクから砂でも入っているかのようにサラサラ音がする。溶接のスパッタだろうか…
型番はSY-500
静音コンプレッサーが全く同じ型番で見つかるがこれに関しては一切の情報がなかった。
3馬力とは名ばかりであり得ない数値
諸説あるがコンプレッサーの馬力表示の真相は何だろうか…
100v3馬力のコンプレッサーが別の販売店だと5馬力と銘打って販売されてたりするし。
要するに適当か。
吐出量もこのクラスのコンプレッサーで43L/minは少なすぎると思うんだが0.8MPaでの値なんだろうか。
コンプレッサーの吐出量は圧力によってもかなり変化するから80L/min(0.8MPa)みたいに表示してもらわんと良くわからん。
ホムセンのコンプレッサーでこんな風に表示してあるのは見たことないけど。
うるさい音だがレシプロコンプレッサーなので想定の範囲。
どこが不具合なのかよくわからん。
画像は異様に泡立つ添付オイル。流石にこれはおかしいと思う。
そして2回目起動しようと思ったら少し回転してブレーカーが落ちて再起不能に。
モーター過負荷のような症状。
電流値は実測15Aくらい
それなのに6Aのプラグに1.0mm2の圧倒的に細いケーブル。
怪しい、
怪しすぎる&危険なので全バラしてみる
モーター用コンデンサの接続にねじ込み接続キャップを使ってる。
市販品でこれ使うか?普通は圧着だと思うんだが。
しかも傷付いたモーター巻線に細過ぎるモーター口出し線。なんと驚異の0.75mm2であった。15A流すのにありえん部品選定と品質管理。何処かに擦って削れた感じだ。まぁ工場出荷時の動作チェックで動いたので何でもありなのだ。動作チェックできちんと動作する事だけが大切。
傷付いた巻線はどうしょうもないのでワニスの代わりにエポキシで絶縁処理して一応モーター回るのでそのまま使うことにしました。
あと画像はないが、取り付けネジが大きく干渉して閉まらないブレーカー。
ここまで見て部品請求してもダメな部品がくる事は目に見えてるので部品請求なんかしないで自分で直すことにした。
まず、配線が細すぎて電圧降下が酷すぎるせいでモーター電圧が足りずに起動不良→回転できない→ブレーカートリップ
上記のような原因と考え配線をすべて2.0mm2へ交換することとした。
配線関係を正すべく、ピストンとモーターを下ろそうかと配管を切り離ししたところエルボがポッキリ逝ってしまった。
ありえん。抜くのもめんどくせえなぁ…
プライヤーで挟んだらまた砕けてしまった。
まじで材質なんなんだこれ。かなり脆いし絶対真鍮ではない。
しかも付属のオイルはめちゃくちゃ硬くてびっくりした。いくら何でも硬すぎる。
アマゾンにてトラスコ中山のコンプレッサーオイル1Lを注文。
ピストンもコンロッドもAliで売ってたので何かあっても修理できますw
ガスケット除去もめんどくさい。ちなみにガスケットも売ってたので買ってみた。
モーター部の本配線。ブレーカーに少し細いものを使ってしっかり締め付け。
接続に絶縁閉端子を。
長くなったので続きは次回。
ピストンヘッドも届きました。