真空管アンプを設計しております。
毎回、トランス選定には苦労しています…
今回も、出力トランスのインピーダンスが市販品だとなかなか良いものがなくて大変でした。
市販出力トランスのインピーダンスに合わせて回路設計するのが普通なんでしょうが、
今回は6N6Pのプッシュプルで組むに当たり、どうしても設計変更で対応できず、特注してしまいました。
インピーダンスが高い出力トランスが欲しかったのですが、選択肢として春日無線の14KΩ、イチカワトランスの16KΩしかありません。設計上12KΩが欲しいのですが、売ってません。

思い切って特注しました。
特注先は西崎電機
どうも特注トランス専門のようです。
見積もり依頼してみるとリーズナブルで特注した方が安いんじゃないかと思えるくらい。(もしかして秋葉原の某トランス屋さんに特注するのに比べて半額程度?)
発注してみるとなんと特注にも関わらず翌日から2日後には発送されました。
こんな超特急でなくともいいのですが、西崎電機では納期5日以内なので標準のようです。

届いてみると、負荷テスト等のデータはありませんでしたがアマチュアなので問題ないです。
とある事情で電源トランスも特注する事になりましたが、こちらも迅速に対応して頂きました。
右の黒いトランスですが、見てくれもいいのではと思います。
この他にもカットコアトランスや伏せ型のトランスも製作しているようです。

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銘板がなく、巻線データが書いてある紙が添付されているだけでしたので銘板を作ってみました。
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なお、無負荷電圧は260V巻線は5V程度、6.3V巻線は0.5V程度高い様子でした。

特注のやり取りとしては決まった注文フォームが無いので、メールで希望の電圧、電流、直流で使用するのであれば整流方式、指定があれば電圧変動率、周波数などを伝えて見積もり依頼する事になります。
日曜日でも2時間後にはメールの返信が来たときには早すぎてびっくりしましたが…

個人向けも柔軟に対応している貴重なトランス屋さん
電流電圧も自由自在、特注トランスも検討してみては?

どうも…
生きてます
最近は6N6Pの全段差動直結プッシュプルアンプを設計して基板も出来てますので、そのうち記事にできるかと思います。出来れば設計法なんかも触れたいなと思っているところです。
アンプに使うLM334Z(定電流IC)とTL783(高耐圧シャントレギュレータ)をAliexpressから購入しました。
それぞれ相場の10分の一位の値段でしたのでまぁ偽物だろうなと見当はついていたんですが、まさか全く使えないゴミが来るとは思いもよりませんでした。
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これが届いたLM334Zです
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動作試験してみました。
LM334Zは10mAまでの可変定電流源で、だいたい1〜2V程度から機能し始めます。
セメント抵抗が画像にはありますが、手元に合う抵抗値が手っ取り早くそれしかなかったためです。
どうも動作試験してみると定電流っぽい特性は出ているものの電流値によって肩電圧が大幅にバラつくようです。
本物も電流値によって肩電圧はバラつくものの概ね2Vあればどの電流でも定電流特性が出ると書いてあります。
これは3mA時点で3V程度、上限の10mAに設定するとなんと6V程度も電圧をかけないと定電流特性が得られないという代物でした。
定電流特性は出ているので一応使えないこともないですが、肩電圧が高くて使いにくいです。
CRDも比較的肩電圧は高いのでCRDの代用にはなるかもしれませんが、こんな得体の知れない半導体を使いたくないです。
ましてや1V程度から定電流特性が得られるメリットがあり今回はLM334Zを選びました。それなのにこんなに電圧が高いと全くメリットがありません。

Aliexpressガチャは今回も外れ
一応セラーにオープン紛争をしてみたところ、本物だという主張で埒が明かずにAliexpressが介入してもセラーの立場で本物であるため返金できないという判断でした。
5個200円程度なので痛くもないんですが。
CRDは肩電圧が高くて代用出来ないので大人しく正規品買います…

次はTL783
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本物とは似てもいないパッケージですね…
テキサス・インスツルメンツのロゴもなんだか変ですし、表面を研磨した跡が大量に残っています。
もうこの時点で怪しい匂いというか偽物確定です。
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まぁ偽物でもそれらしい動作はするかと思いきや、全くそうでもない!
データシート通りに配線していますが、電源電圧にほぼ比例した電圧が出力されました。
VOUTとADJ間は1.27Vになるように制御するはずですが全くデタラメな電圧…
これは中身が全く違うゴミだと結論付けて、ガスバーナーで素子を焼いてみる事にしました。
レギュレーターやICの類であればダイが見えるはずです。
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こちらが偽物TL783です。

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こちらはLM7809です。
比較のために焼いてみました。
LM7809は中央に小さいながらも回路が作り込まれているのが分かります。

一方、TL783の偽物の方は回路が作り込まれている様子もなく、なにか載っていますがこれでICの類ではないことが判明しました。
見た感じトランジスタかFETのように見えます。
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もしやと思い、中華製トランジスタテスターで測定してみました。
やはりMOS-FETで間違いないようです。
Cは当てになりませんが参考程度にはなるかもしれません。

やはり、FETでしたか…
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この特徴的なパッケージのFETは一体どこのFETなのかといった問題があります。
某氏に聞いてみたところ、もともとHarrisのデバイスで使われていたパッケージのものとのこと。
その後社名がIntersilになって更にFairchildに買収されてFairchildブランドでも出ていたらしい。
ほーん、なるほど…

この調査結果から考えられることとして、
1、Harrisの古いデッドストック品を在庫処分の為に適当にリマークして販売していた。

2、中古品を適当にリマークして再ハンダして仕上げて販売していた。

上記2択のどちらかと言うことになりそうです。個人的には1の在庫処分かなと思うんですが、詳細は不明です。

偽物であることをAliexpressに申告し、販売店と協議したところ、すんなり全額返金されました。相手も偽物と分かりつつ販売していたという事なんでしょうかねぇ 

中華半導体は闇が深いです

最近はテキサス・インスツルメンツが偽物対策のため、一次代理店にのみ販売する事が決定しました。そのため、秋月でもテキサス・インスツルメンツのデバイスは在庫限りのようですし、マルツでも販売しないようです。
今後、どうなっていくんでしょうか。

偽物を引き当てたことで色々と勉強?できました。
それでは良いAliexpressライフを!

どうも…
ボール盤を回してみたらですね、使い物にならないほどのブレでやはり主軸交換しかないかと思って検討しているところです…
主軸幾らなんだろうか…

さて、実は去年の独身の日にAliexpressで購入した直流インバーター溶接機のレビューをしていきたいと思います。1年かけてレビューですが、200Vの電気工事がなかなか進まなくてですね…
確か送料も込みで11000円ほどだったと記憶しています。
その実力や如何に?

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ZX7-200という型番です。

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早速開けてみました。
内部はスカスカです。果たしてこんなので溶接できるんでしょうか…
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非常に重量も軽く、2kg〜3kgかなぁと思います。トランス式の交流アークと比べるとえらい違いですね。
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銘板ですね。200A出力時、使用率は60%で155Aで100%の使用率とあります。ホントかいな?
また、定格電流もピーク43.6Aと
しかし下記のブリッジダイオードの定格が25Aなのでどうあがいても43Aも流せないはずなのだが…32Aでも無理だぞ

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例のブリッジダイオード。25A定格。型番は忘れた。

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1次平滑コンデンサは470μFが2並列。少ないような気もするが、まぁこんなもんだろう。
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2次側ダイオード。
F60UP30DNが2つ
1素子の内部に2つダイオードが入っているので4並列という事になる。ダイオードの並列で容量を稼ぐというのはやってはいけない設計なんだがな…
30Aが4並列と言うことで合計120A
200Aとは程遠い数字に。
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1次側スイッチングIGBT
40N60NPFDが2つ使用されているようだ。と言うことはハーフブリッジでスイッチングしているらしい。
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1次側のケーブルに1.5sqという訳のわからないほど細いケーブルが使われていたので3.5sqのケーブルに交換。
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溶接機用に単相200Vのコンセント盤を設置
将来30Aに増設することも考えて5.5sqで、電流計も30Aのものを設置
コンセント自体は20A200Vの引掛けタイプを。
引掛けタイプが後々正解であったと知る。
コードが重くても抜けてこない。
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単相200Vの延長コードも作成。アメリカン電機のが安かったので採用。
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3.5sqで6mくらい。
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5.5の圧着端子で。
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3.2mmの溶接棒5kgと9mm厚の鉄板をいらないという事で会社から頂いてきた。

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初めて溶接してみた。人生初です。自分で言うのもなんですが、それなりに様になっているのでは???
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2時間くらい練習したでしょうか。わりとアークスタートもできるようになって来ました。

200Aも溶接電流が出ないことは明らかなので実際、どの程度流れているのか測定してみることに。
直流電流が測定できるクランプメーターで測定してみました。

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結果は200Aのダイヤルで120A程度の電流でした。まぁ予想通りですね。
なんとか溶接電流を上げられないかと基板を眺めていると多回転の半固定抵抗を発見。

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回路を追いかけていくとどうもこいつが溶接電流の設定をしているっぽい。
180Aと書かれたシャント抵抗に繋がっている。
適当に5回転くらい?(覚えていない)グリグリ回してみる。

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ヤッター!ビンゴ!ここが溶接電流を決定する半固定抵抗で間違いないようです。200A出ています。不思議なことにオーバーカレントの表示も出ません。
しかも何故か2次側のダイオードが死んでいません。よく分かりません。無事にめでたく200A出力出たのでよしとします。
多分ダイオードは逝かれると思います。その際は300Aのファストリカバリダイオードに交換しましょう。
ダイオードが壊れてから考えることにします。

交流アーク溶接機を使ったことがありませんが、アークも飛びやすいし値段にしたらいい買い物だったんじゃないかなぁと思います。
改造嫌いな人は素直にスズキッドのimax120とか勧めておきますよ。
個人的には面白い溶接機ですよ(ジャンカー的な視点で)
工作の幅も広がった事だし。
溶接で何作ろうかなぁ。
それではまた〜

追記
この溶接機にはPFCはおろか、ノイズフィルターも搭載されていないので性能には関係ないが周囲への障害という意味でノイズフィルターを追加したほうが良いと思われる。

追記終わり

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